ニッカ 伊達 旧ラベル(終売品)【追記あり】
NIKKA WHISKY 伊達
BLENDED WHISKY(?)
容量:500ml
アルコール度数:43%
最低熟成年数:表記無し
【香り】
最初はいわゆる硫黄の香りが強い。時間が経つにつれて、レーズンの甘い香りが立ってくる。ただし、のっぺりとした甘さではなく、酸味も感じる。また、そのなかに灰、煙といったピート香が感じられる。
【味わい】
柔らかい口当たりだが、アタックは決して弱くない。まろやかな甘さとともに酸味も広がる。徐々にほろ苦さを感じるようになる。余韻は中程度か。煙を感じるピート香がじんわりと広がり、また、クリーミーな感じも残る。
【もう少し詳しく】
コンセプトは「つくろう宮城のウイスキー」。2008年に宮城県で販売された数量限定のウイスキーです。随分と前に、宮城県に赴いた際に地元の酒屋さんで購入しました。
現行品の伊達とは異なり、黒字に金色の三日月が描かれています。これは伊達政宗公の兜のカラーと同じですよね。かっこいいですね!
さて、この「伊達」については表記をめぐって小ネタがあります。10年ぐらい前からウイスキーを飲まれている方はご存知の方もいらっしゃるでしょう。
では、表ラベルと裏ラベルの写真を並べます。時間があればおつきあいください。
いかがでしょうか。勘の良い方は「あれ、おかしいとこあるぞ」と気づかれたかもしれません。
では、次はアップで撮影したラベルの写真です。まず、表ラベル。
「BLENDED WHISKY」表記ですね。
次に、裏ラベルです。「原材料:モルト」です。
いかがでしょうか?「(゚д゚)ハッ!」としませんでしたか?
原材料はモルトだけなのに表記が「ブレンデッドウイスキー」なんです。そんなわけで、2008~2009年ごろに「どっち!?」という話で盛り上がった記憶があります。
結論としては裏ラベルの通りでしょう。解説にも書かれていますが、「モルト+カフェモルト=ブレンデッド(モルト)」ということですね。
ニッカのカフェ(コフィ―)式連続式蒸溜機は1999年に宮城峡へ移設されています。今発売するなら「シングルモルト」表記かなあと思います。
【追記ここから】
「カフェモルトはグレーンですよ」とご指摘いただきました。
調べると、カフェモルトの原材料は「モルト」ですが、分類上は「グレーンウイスキー」ですね。したがって表記通りのブレンデッドウイスキーとなるわけですね。
疲れていたとはいえ、そもそも知識と調査不足なので、これは恥ずかしいorz
間違ったことを書いて失礼しました。
『ニッカ カフェモルト』がグレーンウイスキー部門カテゴリー 最高賞“トロフィー”を受賞! | BAR TIMES
【追記ここまで】
カフェ(コフィ―)モルトはニッカのこだわりがつまっているので、強調したかったのだと思います。
ところで連続蒸溜器と言えば、サントリーの白州蒸溜所が話題ですね。
2013年の記事で「ほー、稼働したのかー」などと思っていたら、つい最近に発売された「エッセンス」シリーズに白州蒸留所のグレーンが含まれていましたね。
蒸溜器も調べていくとなかなか面白いのですが、最近ちょっと仕事が忙しいのでぐったりしています。
今日の記録は、この辺で失礼します。