甘党に送るウイスキー以外の選択肢
はじめに
ここまでオススメのウイスキーについて書きました。ただ、どうしても「もっと甘い奴がいいな」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。そこで、ウイスキー以外にも広く浅く選択肢を挙げることにしました。以下の通りです。
ブランデー
ブランデーを挙げたポイントは大きく2つあります。
- 果実から作られていて苦味が少ないこと
- 原産地呼称制度(AOCなど)で品質が安定しているものもあること
果実から作られていて苦味が少ないこと
ブランデーの原料は果物です。主にはブドウですが、リンゴやサクランボなどを使ったものもあります。やはり麦と比べると苦味が少なく、ウイスキーと比べると香りと味、特に香りと後味の不一致が少ないと思います。
原産地呼称制度で品質が安定しているものもあること
原産地呼称制度と言えば、フランスワインやチーズが好きな方であれば「ああ、あれね」とピンとくるはずです。ざっくり言うと、特定の基準をクリアしたものにお墨付きを与える制度です。フランスのAOCやイタリアのDOCが有名ですね。
今回は、フランスのブランデーでAOCが適用されているものをいくつか紹介します。
・コニャック(原料はブドウ)
・アルマニャック(原料はブドウ)
・カルヴァドス(原料はリンゴ)
スーパーでも見かけるコニャックだとヘネシーが有名ですね。
コニャックとアルマニャックはAOCで色々と規定されています。年数表記にも規定があり、コニャックについては2018年4月1日から「XO」の熟成年数基準が最低熟成年数が10年目以降となるように表示が変わります。ここに書いてある文章が公式発表らしいです。
コニャックやアルマニャックは、製造者ごとに味わいの差はあるにせよ、全体的品質は安定していると言ってよいでしょう。
ただし、ブランデーも色々あるので、ブランデーが気に入った場合は是非飲み比べてください。そして、感想を教えていただけると勉強になります。
ラム酒
「ラム酒ってひとくくりにしちゃだめだよ」と怒られそうですが、原料がサトウキビ*1 で、バニラなどで香りづけされているものもあり、甘いものはとても甘いです。
色々ありますが、私の周りでは「キャプテンモルガン」シリーズの知名度が高く「甘くておいしいよね」とか「キャプテンモルガンなら飲める」と聞く回数が多いです。
スーパーでも簡単に手に入るのがありがたいです。
また、人気が高く、すぐに完売となってしまいますが、「レジェンドオブキューバンラム」も非常に飲みやすいと思います。
難点は価格です。プレミア価格で3万円ぐらいなので、なかなか手が出ません。
そんなに高くなくて、甘くて美味しいラムを選ぶなら「ロンサカパ23年」です。これはラム初心者というか、甘いお酒が好きな人にはもってこいだと思います。
甘口、極甘口シェリー(+アイスクリーム)
シェリー酒にも辛口から極甘口まで色々あります。かなりクセが強かったり、ドライだったりするものもあるので、飲む前に甘口かどうかを必ず確認しましょう。
色々な味わいがありますが、個人的には「ミディアム」や「クリーム」あたりが良いと思います。
ちなみに、「モスカテル(マスカット)」や「ペドロヒメネス」というブドウから作られたシェリーはとても甘く、単体ならむせるかもしれません。冷やしてロックで飲むのも良いですし、バニラアイスクリームにかけても美味しいと思います。
ウイスキーにもかけるなら、アイラモルトが意外にオススメです。もしよければお試しください。
おわりに
ウイスキー以外にも様々なお酒があります。無理して飲むお酒は美味しくないと思います。なので、自分が「美味しい!」と思えるお酒に出会えたらいいなあと思います。
なお、広く浅く選択肢を挙げてみたので、きっと「こんなのもあるだろ?」とか「これはどうよ?」という意見があると思います。是非教えてください。