スウィートギャラリー カリラ 2011年
Sweet Gallery
CAOL ILA 2011 8YO
アルコール度数:59.3%
熟成年数:8年
種別:シングルモルトウイスキー
地域:アイラ島
【感想】
濃厚な甘さのなかに酸味を感じる。レーズン、ママレードジャム。また、焚き火のような煙感。飲んだ後に、クローブのようなスパイシーさを感じた。
風味は大きく変化しないものの、時間が経つと若さが感じられるようになる。ただし、甘やかな風味と煙感で粗さが抑えられているため、アイラモルトが得意では無い方でも美味しく飲めるのではないだろうか。
【その他いろいろと】
暖冬と言われて久しいですが、最近すこし寒くなって冬らしい日が続いています。ウイスキーをゆったり楽しむにはもってこいの季節の到来です。
もちろん、夏のように炭酸割りが美味しい季節もありますが、やはりストレートをゆったり味わう季節は冬が最適です。
特にアイラは美味しいですね。そんなわけでポートエレンを飲みにバーへお邪魔したところ「スウィートギャラリー」のカリラに出会いました。いわゆる「萌えボトル」シリーズで、今回のカリラは第三弾です。
感想は上記の通りです。飲んでいくと若さや粗さが感じられるものの、シェリー樽の要素と焚き火とかの煙感で上手にカバーしていると感じました。
ラベル絵を描かれた方は永野あかね先生です。『猫でごめん!』でも有名ですが、個人的には『ふぁんたじあ』が懐かしいです。
お色気や笑いの描き方はさすがに時代の変化を感じますが、異界の住人が転がり込んできてドタバタが起こったり、その住人を狙った敵と親しくなったりする展開は王道ですし、『とある魔術の禁書目録』などでも見かけます。
さて、気になるのは価格です。送料を含めると15000円程度ですが、これを高いとみるか安いとみるか。
正規品のDBカリラ18年が12000円ぐらい、カリラ25年も並行品だと18000円ぐらいで買えちゃうんですよね。
ただ、ラベル代込みの価格で15000だと考えれば、妥当な価格設定だと思います。プロに絵を依頼する以上は、それ相応のお金が発生して当然です。ですから、永野あかね先生のファンはもちろん、絵が気に入った方は買った方が幸せになれると思います。
ウイスキーは嗜好品ですし気に入ったものは他人が何と言おうと買う。それで良いんじゃないでしょうか(もちろん財源の許す限りですが)。
【2次元キャラのラベルについて】
さて、ラベルについて触れたので、その流れで書きます。最初に書くと、オタ話が中心で、しかも古いタイプの面倒くさいオタクの戯言です。興味の無い方はお戻りください。
OK?じゃあ書きますね。
今回、ラベル絵に永野先生が描かれたのは花魁。胸の谷間が強調されており、絵柄が現代風に変わっていることもありセクシーです。
今さらかもしれませんが、最近は多様なラベルデザインを目にするようになりました。麻雀牌、魚、中国の武将など、かなりユニークなデザインも多いなかで、漫画やアニメのキャラは賛否が大きく分かれているような印象を受けます。
その理由については、「バーで2次元キャラに出会いたくない。」や「ウイスキーに2次元キャラはそぐわない。」などあるようです。私も理解できるし考えもあるのですが、それよりも気になっていることを挙げます。
私が取り上げたいのは、否定的な意見のなかでも「なんでこのキャラをラベルに選んだん?ほかでええやん」というものです。これ、かなり大事な指摘だと思います。
例えば、最近「ラベルに漢字書いておけばジャパニーズ」みたいなボトルをいくつか見かけますが、なんかモヤモヤしませんか?ちゃんと中身を吟味してほしくないですか?それと同じだと思うんです。
今回のスウィートギャラリーについては、巷では「萌えボトル」と呼ばれているようです。で、私は問いかけたいんですよ、「萌えとは何ぞや!!(CV:若本規夫さん)」と。
私自身はキャラ愛の延長線上にある感情が「萌え」だと考えています。だからこそ、「萌え」には身体的特徴よりもコンセプトやキャラ設定が大事だと考えています。
如月千早は揺れない震源地で、胸の大きな遠野秋葉は偽物であり、四宮かぐやの戦闘力は豆鉄砲程度です。だが、それがいい!!
貧乳は希少価値だ!ステータスだ! 来いよベネット…怖いのか?谷間なんて捨ててかかってこい!
もちろん論点は胸の大きさではなくて、愛の熱量だと思います。今はまだ大丈夫だと思いますが、「ほれ、お前らオタクはこういうの好きだろ?w」みたいなノリは最悪です。やらない方がマシです。そういうノリが出てきたら、少し・・・頭冷やそうか(私は無印とA's派です)。
いずれにせよ「ツンドラの中に素っ裸で出ろというのなら、やってもみせる!」とまでは言いませんが、それなりの熱量は欲しいですよね。
第17話「ウソのない世界」
ここまで書くと面倒くさく思われる方もいらっしゃることでしょう。「お前はアニメ絵のラベルが欲しくないのか?」とも聞かれそうです。とんでもねぇ、待ってたんだ。
でも、キャラクターだけ欲しがるとどうなるか?それは歴史が証明してくれます。
なので、そこさえクリアしてもらえれば2次元キャラのラベル絵は、ウイスキーへの興味が薄い層へのアプローチに繋がるでしょう。逆に「こういう作品があったんだ」と知るきっかけにもなります。毛沢東が写っている景色がラベルになったりしているし、多様性が広がることは良いことです。
私の場合はTWIN SIGNALがラベルに選ばれれば、購入するために全力を尽くすことは確定的に明らかです。ちなみにHFRだとカルマ推しです。強くて優しくて仕事もできて天然で苦労人で家事が万能で男なのに女優の顔をモデルに造られたカルマかわいいよカルマ。*1
大清水さち『TWIN SIGNAL』第104話
読んだことがない?大丈夫です、無料ためし読みがあるのでリンクを貼っておきます。大事なことなので2回リンクを貼ります。
電子書籍は便利ですが、貸せないのが残念です。自分用・保管用・布教用に3冊買いたいところですが。
話を戻すと、今回の「花魁とウイスキー」も珍しい組み合わせなので、その点についてもワクワクしますね。シェリー樽熟成なのも、甘やかさが出ていて良いと感じました。
価格が悩みどころですが、仕入れておられるバーも多いようですし、都会では見かける機会もあるでしょう。見かけられたら、試してみてはいかがでしょうか?
【最後に】
カリラはアイラモルトの中では薬品香が穏やかで、煙感を強めに感じます。そんなカリラとシェリー樽との組み合わせが良い方向に働いていたと感じました。
ただし、私はキルホーマンのソーテルヌカスクのフルマチュアードも好きなので、甘い感じのアイラモルトについては補正がかかっているのかもしれません。
なので、今回はバーボン樽も味わおうと思いBarrelさんのMag Mell(マグメル)ウィリアムソン12年もいただきました。こちらは薬品・薬草香がしっかりしています。同時に、バニラ香と強めの甘みが感じられました。
Mag Mellは2回いただきましたが、2回目の方が多彩な風味が感じられました。1回目は開栓直後だったことに加え、私も時間をかけて飲めなかったことが原因でしょう。じっくり楽しまなきゃダメですね。
ポートエレンについては経験値が不足している部分もあるので、あまり書けません。ただ、単独では美味しいんだけれどブレンデッドウイスキーの原酒と考えると、カリラの利便性には及ばなかったのかなあと考えています。
美味しいし名前の響きも好きなんですけどね。
今回は半分以上ウイスキーと関係ない話を書き殴りました。申し訳ないと思いつつ、私は楽しかったです。最近なかなか忙しい日々を送っているのですが、だからこそ書くのは最高の楽しみです。
なにより、HTMLを手打ちして個人HPを作っていた時代に比べれば、随分と書きやすくなりました。技術の進歩は凄いですね。
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/´∀`;:::\< では、失礼させていただきます。
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新入りのノチーノさんは、先住の2匹と少しずつ接する時間が増えました。このまま少しずつ距離が縮まれば良いなあと思っています。