カナディアンクラブ スモールバッチ シェリーカスク(終売品?)
Canadian Club
SMALL BATCH
SHERRY CASK
最低熟成年数:不明(バーボン樽8年間+スペイン産シェリーカスクで後熟?)
容量:750ml
アルコール度数:41.3%
地域:カナダ
【香り】
抜栓直後ということもあってか、アルコールの刺激を強く感じた。グラスに注いでじっくり待つと落ち着き、香りがたってきた。しょうゆっぽさも短時間だけ感じた後で、バナナやイチジクの香りも淡く感じた。その後は焦げた木の香りを強く感じるが、湿布のようなスース―する香りも感じる。
【味わい】
飲み口は非常にスムース。やや単調に感じるものの、シェリー樽の影響を強く受けていることに加えて穀物の甘みも感じられるので、度数を気にせずに飲めるのではないか。余韻は中程度だろうか。甘い香りとともに木香も強い。ほうじ茶のような香ばしさも感じた。
【留意したいこと】
今回は抜栓直後の感想ですが、少し時間をあけたほうがカナディアンウイスキーの長所とも言われるスムースさが強調されそうです。後日にもう一度比較するつもりです。
【もう少し詳しく】
トールボトルから今回の形状に変わったCCシェリーカスク。度数は変わらず41.3%です。カナディアンウイスキーのアルコール度数といえば40%というイメージが強いのですが、度数はちょっと高めですね。
熟成年数についてオフィシャル情報は見つけられなかったので不確実ですが、色々な方のお話をまとめると以下の通りでしょうかね。
①バーボン樽で8年間熟成させる。
カナディアンウイスキーはカラメルかフレーバリングは添加OKですが、美味しそうな色ですね。
さて、今回のCCシェリーカスクはとにかくスムースな飲み口です。もうちょっと落ち着くとウイスキーというよりシェリー風味ドリンクのような変化を遂げる気もします。
ですから、シェリー樽熟成のスコッチウイスキーをイメージしていると、飲んだときに「ありゃ?」と肩透かしを食らうかもしれません。好みは分かれそうですが、これはこれで「有り」でしょう。
終売との話も聞きますが、大手酒販店でときどき見かけます。ピートが苦手な方には、是非試してほしいですね。特に、ロックで飲むと「飲みやすさ」のステータスがMAXになります。
コルクについて
ちなみに、今回のボトルはコルク栓が硬くて抜けませんでした。「あ、こりゃ笠が取れるかもなあ」と思い、力技で抜くのを諦めました。
というわけで、面倒くさがらずにひと手間かけることにしました。
まず、電子レンジで温めたタオルをネックに巻き付けて放置。
他のことをしながら1分程度待ちます。
で、コルク栓を左右に揺らしながらボトル内に空気を入れていきます。「しゅう~」という音が聞こえて内部の空気圧が高まっていくのが分かります。
ボトル内部と外部の空気圧が均一になったところでコルクを引っぱり上げていきます。
あともう少しですね。
上手に抜けました!新しいボトルなので、コルクはきれいですねえ。これなら十分に使えます。
シェリー系のウイスキーは、コルクを抜きにくい確率が高い気がします。特に古酒であれば、なおさら気合を入れる必要がありそうです。
最後に、上でも紹介したラベルを見たときに「ああ、カナダですね」と思いました。なぜだか分かりますか?
ラベルに英語とフランス語の2言語で説明が書かれていますよね。ここにカナダのお国柄が現れていると思います。言語学をかじったことがある方ならご存知かもしれませんが、ケベックはフランスとイギリスで争われた経緯もあり、今でも少数ながら独立を主張する人々が存在しています。
アイリッシュのWHISK"E"Yと同様に、歴史や文化を知る手がかりがラベルに出ているなあと感じました。