響 30年 サントリー
HIBIKI 30Years old
ブレンデッドウイスキー
最低熟成年数:30年
アルコール度数:43%
容量:700ml
【香り】
豊かで厚みのある香りが大きく広がる。アプリコットやみかん(甘みが強い系統。不知火など?)を煮詰めたような濃く甘やかな香り。木の香りも拾える。時間が経つとバニラ香も強く出てくる。
【味わい】
とろっとした粘性を感じる舌ざわり。香りとは順序が逆で、まず木香を感じる。そのあとで、様々な味わいが広がる。強く感じるのはアプリコットあるいはマンゴーといった甘く熟した果実。そのあとから少し柑橘系の酸味も感じる。最後にモルティ―な要素を感じさせながら、長く豊かな余韻が残る。
【留意したいこと】
長熟ウイスキーでしばしば感じますが、飲む人の経験に応じて様々な顔を出すでしょう。そのため、上記のテイスティングが不十分である可能性は大いにあります。あまり飲みなれていない方でも間違いなく美味しいし、色々と飲んできた方は、また違った世界を感じられるのではないでしょうか。読まれる際は、この点にご注意いただければ幸いです。
【もう少し詳しく】
響30年は、そもそも遭遇することが難しくなってきています。今回は白州蒸留所を見学した際に飲みました。
飲んだ瞬間に ブルース・リーの「考えるな、感じろ」という言葉が思い浮かびました。
飲んでる間は「美味い」「ヤバい」「ずっと飲んでいたい」「生きててよかった」ぐらいしか語彙が思いつきませんでした。おまけに、このあと山崎25年も飲んで幸福感があふれてきて、ニヤニヤが止まりませんでした……。
色々と事情があって貸切状態だったので、バーの中は私一人。ニヤニヤ笑いブツブツ呟くおっさんを前にして、カウンター越しのお姉さんはさぞかし怖かったことでしょう。本当に申し訳ございませんでした。でも、またやっちゃうんだろうな……。だって美味しいんだもの。
ちなみに、私自身は響に思い入れがあります。というのも、初めて買って飲んだウイスキーが響17年のミニボトルだったんです。ショットグラスがオマケでもらえました。
金文字で「響」と書かれていましたが、今はなんとなーくピンクで見える程度まで薄くなってしまいました。でも、まだまだ現役です。
そして、初めて購入した10000円越えのボトルは「響50.5」でした。
そのあと、21年に手を出しました。もう空っぽですが、ボトルのデザインも含めて本当に良いウイスキーですよね。そして、ノンエイジ化が進み、ジャパニーズハーモニーや12年も飲みましたねえ。
響30年、もう少し経験を積み重ねてから、もう一度飲みたいな、飲めればいいなと思っています。