琥珀色の研究 -A Study in Amber-

( ・x・)<琥珀の沼で泳ぐ「ぱさぱさ」です。ご一緒にいかがですか?

ミニチュアボトルについて

はじめに

 「見た目は子供、頭脳は大人」ではありませんが、小さいけれどラベルは同じというボトルを見かけることがあります。今回は、こうした小さなボトルに焦点を当てていきます。

f:id:pasapasadayo:20180210105249j:plain

 特に、「ウイスキーは好きだけど、そんなにたくさん飲めないんだよね」という方や「いろいろなウイスキーをちょっとずつ飲みたいなという方は、こういうボトルが良いんじゃないかな?と私は思っています。

 

50mlのミニチュアボトル

 スーパーやコンビニではなかなか出会えませんが、酒屋に行くと出会える確率が高くなります。また、フルボトルのおまけでついてくることもあります。例えば、これは「ネイキッドグラウス」についてきた「ブラックグラウス」です。

f:id:pasapasadayo:20180204232032j:plain

ミニチュアボトルの長所

 なんといっても「ちょっとずつ試せる」ことです。口に合わなくても「ま、いっか」ぐらいの気持ちで割り切れます。また、どんな違いがあるのか知りたいときにも良いと思います。

f:id:pasapasadayo:20180204230319p:plain

 なお、スクリューキャップが主流なのでコルク折れの心配もありません。持ち寄り会やサンプル交換をされる方は、きれいに洗ったミニチュアボトルを使うこともあるらしいですね。

ミニチュアボトルの短所

割高になりがち

 短所は割高なことです。もちろん価格はフルボトル一本よりも安いのですが、1mlあたりの価格は高くなります。例えばメーカーズマークレッドトップの定価だとこんな感じです。

f:id:pasapasadayo:20180204224527p:plain

メーカーズマーク ウイスキーを、もっとおいしく誰もが愉しめるものに。 サントリー

同じくバランタインファイネストです。

f:id:pasapasadayo:20180204225904p:plain

バランタイン ファイネスト [Ballantine's] 香るウイスキー バランタイン

 ちなみに、定価に大差が無くても、実売価格は割高になる銘柄もありますね。

劣化しやすい

 「戦いは数だよ!」ではありませんが、やはり容量が多い方が品質を保ちやすいです。気が付いたら液面が低下していることがあるので、できれば美味しいうちに飲んだ方が良いと思います。

 保管しておきたい場合は、日光が当たらない場所を選ぶのが大前提ですね。日光はウイスキーの天敵です。また、できればパラフィルムを巻いたほうが良いと思います。

保管状態が悪い場合も多い

 上と重複しますが、ミニチュアボトルは劣化しやすいので、リスクが高いです。特に日光の当たる場所に飾ってあったミニチュアボトルは、味を論じる以前に飲めないと思います。

200ml前後のボトル(ベビーボトル)

f:id:pasapasadayo:20180204103411j:plain

  個人的な好みですが、私は200mlのボトルを気に入っています。これぐらいの量がちょうど良いんですよね。200mlのボトルは「トリプルパック」として3本セットで売られているものをよく見かけます。

f:id:pasapasadayo:20180204233758p:plain

 これはグレンフィディックのトリプルパックです。12年、15年、18年の違いを楽しむことができました。少し前の話ですが、カリラの「12年、18年、カスクストレングス」やタリスカーの「10年 ・ダブルマチュアード ・57ノース」といったトリプルパックも良かったです。

 では、ベビーボトルの長所と短所です。

長所と短所

 長所は50mlと比べて量が増えることです。ウイスキーは開栓から時間が経つと変化していることがあります。ウイスキーの変化を楽しめるという面でも良いですね。

 もちろん、たくさん飲めるというのも大切です。

 200mlボトルはウイスキー以外にもあります。これはコニャック飲み比べの写真です。こうしたことができるのも良いですね。

 さて、短所です。200mlボトルの短所はコルクだと思います。このサイズのコルクは、とにかく壊れやすいという印象があります。特に、コルクを回しながら抜こうとするとほぼ折れる気がします。また、フルボトルのコルクが代用できません。
 「コルク栓を折らないために」でも触れたとおり、万全の状態にしてから、ゆっくりとずらしながらコルクを引っ張り上げた方が良いと思います。

ハーフボトル

 350mlや375mlのボトルで、どちらかというとワインに多いイメージがあります。ちなみに、サントリーが取り扱っている銘柄のなかでも、有名なものはハーフボトルを販売している印象です。f:id:pasapasadayo:20180205002803j:plain

小容量ボトルは販売縮小傾向

 ハーフボトルやミニチュアボトルは製造に手間がかかるため、生産を減らしているそうです。確かに売れ筋商品以外は、あまり見かけなくなってきました。

 ただし、海外からの観光客には小容量ボトルが人気だそうです。

大宮店長によれば、「ミニチュアの購入層は圧倒的に外国人観光客が多く、国産のジャパニーズウイスキーを、お土産用にキーホルダーを買い求める感覚で、10本~20本とまとめ買いするケースが多く、中には100本をまとめ買いする人もいる」という。

小容量サイズのウイスキー市場動向 ビックカメラ26店のトップは『竹鶴』 | WANDS

おわりに

 ちょっとずつ色々なものを試したい方もいれば、たくさん飲みたい方もいらっしゃいますよね。自分の目的と予算に合わせてサイズを選べると嬉しいですよね。メーカーの方も大変だとは思いますが……よろしくお願いします。