琥珀色の研究 -A Study in Amber-

( ・x・)<琥珀の沼で泳ぐ「ぱさぱさ」です。ご一緒にいかがですか?

レダイグ 20年 1974

f:id:pasapasadayo:20180310204819j:plain

LEDAIG
1974 Years 20 Old
シングルモルトウイスキー

地域:アイランズ(マル島)
最低熟成年数:20年

アルコール度数:43%
容量:750ml

【香り】

爽やかでシトラスを思わせる柑橘系の香り。干し草や麦。かすかにバニラのような香りも感じる。

【味わい】
軽めだがしっかりとピートを感じる。淡い麦。ライチや杏仁豆腐の風味。全体的にクリアな印象を受けるが、余韻は長く、チーズのような感じも拾える。
【もう少し詳しく】
バーテンダーの方が「わかりやすく美味しいですよね」と仰っていたとおり、飲み始めから美味しい。毎日飲めたら幸せ。そんなウイスキーです。

f:id:pasapasadayo:20180310205622j:plain

今さら言うまでもありませんが、レダイグはマル島にあるトバモリー蒸留所で作られています。ノンピートが「トバモリー」でピーテッドタイプが「レダイグ」ですね。
ただ、1970年代は蒸留所名が「トバモリー」ではなく「レダイグ」表記だったと思います。
さて、マル島はこちらです。 

レダイグ知名度って決して高くないですよね。ちょっと軽く見られている印象を受けるし、私も飲んだ経験が少なくて甘くみていました。

ええ、とんだ「おおばかやろう」でした。すごく美味しかったです。

f:id:pasapasadayo:20180310205639j:plain

ネットで検索していると「アイラの代替品」みたいに扱われがちなレダイグですが、そう考えるのはもったいないんじゃないかなあと思います。少なくとも、このボトルは全然違うと感じます。それには、まず歴史から考える必要がありそうです。

トバモリー蒸留所の創業は1798年までさかのぼりますが、諸般の事情で休業と再操業を繰り返しました。このあたりの歴史はオフィシャルサイトに書かれています。

tobermorydistillery.com

特に1980年代には完全に操業が停止されてしまい、もう終わりだと言われていたそうです。今回のボトルは、その一歩手前の1974年に蒸留されたわけで、なかなかギリギリのタイミングだと思います。

f:id:pasapasadayo:20180310212650j:plain

ピーテッドタイプのウイスキーでライチや杏仁豆腐の味わいを感じるのは、あまり無いなあと思います。

年代的になかなか出会いづらいとは思いますが、もし出会えたら「えー、アイラモルトの代替品でしょ?」とか言わずに飲んでみることをオススメします。

f:id:pasapasadayo:20180310205654j:plain

私がブログを書こうと決めたウイスキーの一つが、このレダイグです。美味しいですよー。