ジェムソン 現行品 旧ラベル 飲み比べ
【はじめに】
富士山麓の終売が発表されたので、居ても立っても居られずに富士山麓について書きましたが、実は2回にわたってジェムソンを飲み比べていたところです。
せっかくなので記憶が新しいうちに比較しておこうと思って書き始めたのですが……少し渋い顔になっています。
【留意点】
今回は、年代に加えてアルコール度数が違います。私としては「度数違いって面白そう」と思ったのです。しかし、本来は比較対象の条件の違いは1つに絞るべきですよね。
例えば、今回のように年代を比較したいのであれば、容量と度数を揃えることで初めて、差を正しく検討できたのだと思います。とても残念ですが、これは私の失敗です。
ただ、まあ異なる2つのウイスキーを比較した程度に考えればいいか、と思い直して失敗も含めて、書けることを書くことにしました。
もし読んでくださる方がいらっしゃれば、非常に申し訳ないのですが、上記の点についてご承知おきください。
【香りについて】
香りの傾向は似ていると感じました。そのうえで、あえて分けてみると、以下のような印象でした。
まず、旧ラベル43%の方が香りは強く、こってりとしていますね。スタウトビールを思い浮かべました。あとは、ちょっと焦げたような感じやオイリーな印象も受けました。
それに対して、現行品は紙のような香りや乾いた草など、全体的に軽くドライな少し感じを受けました。
【味わいについて】
アタックは旧ラベル43%の方が強く、キレは現行品のほうがシャープだと感じたものの、これは度数が違ってきているので当然とも言えるでしょう。ですから残念ながら参考にはできません……。
ただ、こちらも方向性は似ていると感じました。
【まとめ】
まず、ストレートで飲むなら旧ラベル43%の方が私は好みです。その一方で、夏場に飲みたくなるさっぱりとしたカクテルを作るのであれば、現行品の方が良さそうです。
また、ハイボールについてもオールラウンダーなのは現行品だと思います。少し濃いめに作った方が美味しいでしょうね。
一方の旧ラベル43%は、コクがあって少しどっしりとしているので、ソーダで割ったりするよりもホットカクテルにするなど冬向きのカクテルのベースの方が合っているという印象を受けました。
ハイボールは甘めで美味しいのですが、カンカン照りの真夏に飲むのならソーダを多めにしたほうが良いと思いました。
ちなみに、「旧ラベル43%に似ているのがあるよなあ、何だろう……?」と思って、少し考えた結果、現行のブラックバレルだと思いました。似たような雰囲気を感じたんですよね。
美味しいですよ、ジェムソンのブラックバレル。
ご存知の方も多いとは思いますが、ジェムソン公式Webサイトにカクテルレシピが載っています。眺めていると、ブラックバレルがベースのカクテルには、旧ラベル43%でもいけそうなものもありました。
ジェムソン公式のレシピの「オールドファッションド」は、良い感じですね。レシピは下記の通りです。これのベース部分を変えても良いと感じました。
ちなみに、私はカクテルについてほとんど知らないので、オールドファッションドについて手持ちの『カクテル400―スタンダードからオリジナルまで』という本で調べてみたところ、レシピが全然違っていました。
本来はベースはバーボンウイスキーまたはライウイスキーとのことです。また、ベネディクティンリキュールは入らないようです。うーん、どういうことなのでしょうか……?
『カクテル400―スタンダードからオリジナルまで』P44
中村 健二著 主婦の友社
ちなみに、アイリッシュコーヒーは現行品も旧ラベルも問題なく合うと思います。私は不器用でカクテルを作ると不思議な液体が出来上がってしまうので、プロのバーテンダーの方に作ってもらおうと思います。今度、飲みに行きますね。
【まとめ】
今回のまとめは、度数違いを比べてしまったため少し不十分な比較となってしまいました。それでも、旧ラベルも現行品も同じ雰囲気が感じられました。
ジェムソン公式がカクテルレシピを公開していますし、ジェムソンは、やはりカクテルのベースとして活躍する機会が多いのでしょう。オールドラベルのジェムソンも魅力的ではありますが、もし高値であれば、現行のスタンダードとブラックバレルを飲み比べてみることを提案します。
この提案が多くの方に合っていたらいいなあ、逆に合わなかったら申し訳ないなあと思いながら、本日はこの辺で失礼させていただきます。
12月3日:表現が気になった部分について訂正を加えました。