琥珀色の研究 -A Study in Amber-

( ・x・)<琥珀の沼で泳ぐ「ぱさぱさ」です。ご一緒にいかがですか?

アードベッグ トリーバン 19年

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TRAIGH BHAN
19 YEARS OLD
SMALL BATCH RELEASE
容量:700ml
アルコール度数:46.2%
地域:アイラ島
【感想】
ヨード香に加えて、潮っぽくて海浜を連想するピート香が力強く出てくるが、決して刺激的ではなく円さを感じた。
少し時間が経過すると、乾いた木のような香りや柑橘系の香りも感じられた。オレンジ系よりもライムのような、ややシャープな印象。

飲むと、良い感じに角が削られ、ヒリつくような感じもなくまろやかな印象。ただ、潮気やジンジャーのようなスパイシーな要素が主張するため、物足りなさは感じない。

その後、ややコクのある甘さが感じられる。塩気も相まって、心地よかった。

なお、余韻は思ったよりも長くは無く意外な印象を受けた。ただ、体調が優れなかったため、機会をあらためて飲みたい。

【もう少し詳しく】

ようやく仕事が一段落ついたので、体調は良くなかったものの飲みに行ってきました。

以前に「アードベッグが入荷できそう」とは伺っていたのですが、何せ、なかなか手に入りにくい状況です。

それだけに「はい、これ入りました」と言われて大喜びしました。ありがとうございます。

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飲んだ印象は「真っ直ぐアードベッグ」ですね。ゲームで言えば、外伝やスピンオフではなくて、ナンバリングされたやつです。

で、これを飲んで「あれ、前にも似たような感覚になったやつあったぞ。何だっけ?」と思ったら、今年のアードベッグデーのDRUMですね。

自分の記録を調べたら、こんなことを書いていました。

最初の印象は「ほー、基本に忠実な感じなんだな」でした。

例えば、パーペチュームやケルピーはアンオーみたいな穏やか系だったし、グルーヴスはピートが強烈な感じでした。
それらに対して、今年のドラムは割と素直。もちろん変化はありますが、奇を衒ったような印象は受けませんでした。

amberlover.hatenablog.jp

こういうときは、ブログ書き始めて良かったなーと思います。Twitterだと、こんな感じで書くことはないですし。

そんなわけで、前回のDRUMも含めて「基本に忠実」というか「おお、そうなんだよ。こういうのが飲みたかったんだよ」というリリースが続きました。ありがたいことです。MHDさん、ありがとうございます。

ちなみに、気になったのは表ラベルに「MATURED IN AMERICAN OAK&OLOROSO SHERRY CASKS」と書かれている点です。

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飲んだ感じでは、シェリー樽原酒の割合は高くない気がします。TENの方向性こそ本流と聞いたので、MHDさんも、その流れを大切にされたのでしょう。

あとは、やっぱり、あまりコテコテした樽感を出したくなかったのかな?とも思いました。新樽だと、もうちょっと「樽香ドンッ!」という感じになると思うので、今回は幾度か使った樽で熟成させたと思います。

ただ、確たる情報は何も持ち合わせていないので、フェスやセミナーでMHDの方に聞いてみるつもりです。

ちなみに、ここ最近にリリースされた熟成期間長めといえば、これですね。

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美味しいんですが、5万円とか6万円とか目にしたので、個人はもちろんバーテンダーの方も買いにくかったのではないかなー?と思いました。

それに比べて、今回の19年はプレミア価格でなければ2万円程度です。バーでも勧めやすい価格だと思います。もちろん通常価格で入手できれば、の話ですが……。

最後に、Ardbegのサイトに紹介ページが作られいたのでリンクを掲載しておきます。

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www.ardbeg.com

 

【Traigh Bhanについて】

さて、ここからは私の趣味全開で「Traigh Bhan」について。「Traigh Bhan」はアイラ島の海岸の名前です。なんでも鳴き砂で有名なのだとか。

アードベッグのコリーブレッカンと同じ地名シリーズですね。

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調べると、アイラ島の情報サイトがアイラ島の海岸一覧地図を作ってくれていました。ニッチな需要かもしれませんが、こういうの嬉しいですね。

www.islayinfo.com

こちらのサイトによると、TraighBhanというのはアイラ島西部と南部に存在しているとのことです。どっちかなー?と思っていたら、ラベルに書かれているのを見落としていました。

ここです。ちゃんと「The Singing Sands」と書かれています。

 上記サイトの紹介にも、The Singing Sandsが紹介されていました。

Traigh Bhan on the Oa; The Singing Sands just behind Caraigh Fhada lighthouse

ちなみに、Oaについては過去にまとめました。「Mull of Oa(オー岬)」のことですね。良ければご覧ください。

amberlover.hatenablog.jp

地名シリーズは、その土地の風土を知るきっかけにもなるので面白い試みですね。コリーブレッカンのときは、フェスでVR体験できたので、またVRでトリーバンが見られたらうれしいですね。

【最後に】

アードベッグのDBは、アルコール度数46%前後というイメージです。最近の私は、これぐらいの度数がちょうどいいなあと思うようになってきました。50%を超えてくると、体調と応相談になる感じなんですよね。

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昨日は心身ともに疲れ切っており、会話するのも気力が要る状態でした。おまけに時間もあまり無かったので、この一杯だけいただいてサッと帰りました。

それでも美味しくいただけたので、体調を戻してから飲んだら、もっと美味しいのかな?と思います。近いうちにリトライしなければ、と思いつつ、本日はこのあたりで失礼させていただきます。

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ご飯を食べてねむくなったピートくんです。最近は、朝方が冷えることもあり、日光浴をする姿を見かけるようになりました。