琥珀色の研究 -A Study in Amber-

( ・x・)<琥珀の沼で泳ぐ「ぱさぱさ」です。ご一緒にいかがですか?

ウイスキープロフェッショナル試験について(最後) 官能試験のための学習

ウイスキープロフェッショナル試験の詳細が発表されたので、自分の解答の良かったところとダメだったところをまとめました。

amberlover.hatenablog.jp

今回は、受験にあたって、どのような方法でテイスティングの練習に取り組んだのか、まとめました。

ちなみに、随分と昔の話ですが、数年前の私はジャックダニエルを飲んで「バランタイン12年!」と答えたこともあります。詳細はこの記事の最後に回しますが、その結果として「ああ、こりゃダメだ」と反省しました。

それ以来、お世話になっているバーテンダーの方にお願いして、本を紹介していただいたりウイスキーの特徴を教えていただいたりしてきました。

今回もバーテンダーの方に教えてもらいました。

今回の試験についても、「テイスティングはやっとかなきゃダメですね」ということで、親身に相談に乗ってくださいました。

ある日は、バーボンについて考える方法を教えてくださいました。オールドフィッツジェラルドは初めて飲んだのですが、美味しいですね。

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また別の日には、「本番っぽくやってみましょうか」と60分かけてやってくださいました。いつも繁盛しているのに、端っこを占拠して申し訳なかったのですが、勉強になりました。

ちなみに、カフェグレーンは初めて飲んだのですが、美味しかったです。初めてウイスキーを飲む方にもオススメですね。ちょっと度数が高いので、オンザロックで飲むと良さそうです。

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さらに別の日には、私が普段あまり飲まないところばかりを狙って出してもらいました。かれこれ15年以上もお世話になっていまして、やっぱり好みを把握していただいているからこそ、できることですよね。

f:id:pasapasadayo:20180627004435j:plain他にもブレンデッドウイスキーモルトウイスキーの違いや年数による味わいの違い、ウイスキーの推薦文のコツなども教えていただきました。ありがとうございました。

家での練習

さすがに毎日バーに通うのは無理なので、家でもブラインドテイスティングの練習に取り組みました。手持ちのウイスキーを以下のように分けて、妻に好きなのをグラスに注いでほしいと頼みました。

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ラガヴーリン16年、カリラ12年、アードベッグTEN、ラフロイグ10年、タリスカー10年など

  • カテゴリ2:ブレンデッドなど

シーバスミズナラ、バラン12年、ジェムソン、ティーチャーズ、富士山麓原酒50.5度、カナディアンクラブ、グランツ、知多、ジョニー黒など

リベット12年、フィディック12年、モーレンジオリジナル、スペイバーン10年など  

ジムビームホワイト、ターキー8年、メーカーズマークレッドトップ、ジャックダニエルなど

本来は現行品を買ってくるべきなんでしょうが、金銭的に無理だったのでオールドボトルも混じっています。

ちなみに、4月当初は地域すら間違えることもあって、妻に何度「だめじゃん」と言われたことか……。それでも5月上旬には、地域と種別については、ほぼ理解できるようになりました。

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まとめ

テイスティングは、本来は自由であるべきです。誰にも邪魔されず、静かで豊かな行為だと思います。詩的な表現も素敵ですよね。ただ、試験となると話は別でしょう。やはり出題者の意図を汲む必要があります。

プロフェッショナル試験では、土屋さんが「顕著な特徴は外したらダメ」ということをおっしゃっています。

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ですから、試験としては、地域や種別まで正しく答えられれば良いのだと私は思いますし、実際にそれで合格基準を満たしていました。*1

それが良いことかどうかは個人の見解が分かれるでしょうから、どこまで拘るかは、次年度に受験される方が判断なさる話だとは思います。

もし不明な点があればツイッターなりブログのコメント欄なりでお尋ねいただければ、できる限りお返事します。お役に立てれば幸いです。

では、最後に冒頭で触れた「ジャック間違い事件」を書いて終わりにします。

「ジャック間違い事件」

数年前の私は「美味しかったら何でもいいじゃん」というスタイルで、ハイランドとかスペイサイドといった区分は知りませんでした。また、アイラが島だと言うことも知らなければ、キャンベルタウンの場所も知りませんでした。

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そんなある日、ウイスキー好きの先輩とブラインドテイスティングやってみようという話になりました。

今だったら、まず外観チェックして、匂い嗅いで……とかやりますが、当時の私はそんなこと知ったことではありません。さっさと飲み始めて「甘い」とか「炭っぽい」とか言った記憶が残っています。

そして、最終的に私が導き出した答えは「バランタイン12年」。

先輩が「ぱさぱさ、それスコッチじゃないぞ。『ジャックダニエル』な」と言いました。ジャックダニエル。有名ですね。私もいくつか記事をまとめています。

amberlover.hatenablog.jp

ところが、数年前の私はジャックダニエルが思い出せませんでした。で、仕方なく「先輩、ジャックダニエルって何でしたっけ?」と言ったところ……。

(  ゚д゚)……!?

先輩が、本当にこんな感じになったのを覚えています。すみません、先輩。言い訳すると、私はターキー8年派だったんです……。また今度、一緒に飲みましょう。

それでは、今日はこの辺で失礼します。

*1:もちろん、私は銘柄を正しく答えたかったのですが。