琥珀色の研究 -A Study in Amber-

( ・x・)<琥珀の沼で泳ぐ「ぱさぱさ」です。ご一緒にいかがですか?

ウイスキーラバーズ名古屋 2019 その2

一昨日1月20日(日)に、愛知県名古屋市にある吹上ホールで「Whiskey Lovers Nagoya 2019」が開催されました。 記憶が新しいうちにサクッとまとめていきます。今回は第2回です。

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【読む前にお願いしたいこと】

このあたりから酔いが回り始め、メモなども少なくなっていきました。そのため、内容が薄くなっていくと思います……。

ただ、可能な限り写真を貼っていきます。参加できなかった方も「なるほど、こんな感じね」と思っていただければ幸いです。

また、他の方の話なども含めて補完していただければありがたいです。

【「その1」のおさらい】 

前回は以下のブースを訪問したことを書きました。

amberlover.hatenablog.jp

【今回はバーボンブースメインです】

前回も書いた通り、今年のWLNではバーボンブースをまわるつもりでした。というのも「昔のバーボンについて色々知っておきたい」と思ったからです。

そんなわけで、今回はバーボンウイスキーがメインとなります。

【「BOURBON BAR ANKI」さん】

まずは「BOURBON BAR ANKI」さん。ここは知人からオススメされたお店で、お膝元の名古屋市にあるバーボンウイスキー専門店です。

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ブースにいらっしゃった女性の方に「すみません、今までスコッチあたりを飲んできて、バーボンは本当にわかっていなくて……」と恐る恐る申告すると「どんなスコッチがお好みなんですか?」という感じで、穏やかに話を聞いてくださいました。正直、かなりホッとしました。

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その後、「柔らかい味わいが好みっぽい」という点から、店主の方が2種類紹介してくださいました。

ちょっと迷ったんですが、最終的に度数が低い方のオールドボトルを選びました。

柔らかくも味わい深く、香りも良く的確な選択でした。「アルコール度数40%とは思えませんよ」と伺ったのですが、確かにその通りでした。

あとは、手前に置いてあったディッケルのホーン型ボトルも気になったので頂きました。110周年記念のボトルということもあり、かねがね飲みたいと思っていたんです。方向性が違って面白かったですね。

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その他、色々なデキャンタボトルも置かれていました。眺めているだけでも楽しかったです。

店主の方も終始にこやかで、とても話しやすかったです。ありがとうございました。

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【プレミアム・バーボンウイスキー専門店「GEMOR」さん】

続いて、愛知県豊橋市にある「GEMOR」さんのブースにお邪魔しました。こちらのお店で面白かったのは、ラベルに「こういうボトルですよ」と解説が書かれていたことです。初心者にはありがたいですね。

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こちらでは、まずメーカーズマークのブラックトップをいただきました。メーカーズマークのホワイトドッグや1年熟成ものも置いてあり、とても興味深かったです。

帰宅してからホームページを拝見するとウィレット蒸留所関連ボトルに力を入れられているとのことなので、そちらもオーダーすればよかったなあと後悔しています。やっぱり事前に色々と調べておくべきですね。

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「へー!」と思ったのはムーンシャインに果物をつけこんだものです。無料で試飲させてくださいました。正直に言うと、最初は「んー、どんなもんかなあ……」と躊躇っていたのですが、とても甘くて、キュッといけちゃう感じでした。

最近だとニッカさんが漬け込みウイスキーに触れることが増えてきましたが、こういうのも良いですねえ。良い経験をさせていただきました。

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最後にGT.スタッグをいただきました。スタッグJr.は飲んだことあるのですが、GT.スタッグは初めての経験です。バーボンが好きな方から「あまり飲む機会が無いから、見かけたら飲んでおくべきだよ」と言われていたことがあるんです。

ネック部分に「2000年蒸留 2015年詰」と書かれていたのですが、後ろの方のお顔まで撮影してしまったので、その部分はカットして、分けて貼らせていただきます。

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アルコール度数が138.2アメリカンプルーフ(69.1%)で、かなり強烈です。連邦規則集では、熟成のための樽詰めは125プルーフ未満で行う必要があるはずですが、それをかなり上回っています。

バーボンの15年熟成は、かなりの長熟ですし、熟成年月の中で度数が高まったのでしょうか?

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ただ、確かにアタックは強烈なのですが、むせるような刺激は感じませんでした。それよりも、しっかりした甘さと、それを引き締める程よい渋みのバランスの良さに驚きました。これを飲めるとは思っていなかったので、飲めて本当に良かったです。

【「ROGIN'S TAVERN」さん】

続いて、大阪府守口市にあるというROGIN'S TAVERNさんのブースへ。オールドクロウの陶器ボトルにふらふらと引き寄せられていったのですが、知人から「昔のアーリーは飲んでおくといいよ」と言われたことがあったので、こちらではアーリータイムズのオールドボトルをいただきました。

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開封だったのですが、目の前でバリバリ開け始めて「ちょ、え、あ、いいんですか?」と焦りました。そんな私を尻目に、ブースの方が「ははは、いいんですよ、開けちゃいましょう!」とサクッと開けてくださいました。

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飲んだところ、とにかく現行とは全く違うのですが、何を言えば良いのかわからなくて「現行と全然違うんですね」と、何とも間の抜けたコメントをしてしまいました……。

でも、「そうなんですよ、全然ちがいます」と受け止めてくださり、原酒についてお話を聞かせてくださいました。すみません、そしてありがとうございました。

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なお、手前にある「¥10,000」の値札がついているのは禁酒法時代のものだそうです。禁酒法については、私もちょこちょこ勉強していたので、がんばって話についていくことができました。当時は「薬用酒」であればOKだったので、アル=カポネが処方箋を偽造して儲けた話などを色々と教えていただきました。

ここで、ふと気になったのは奥の方にある「¥18,000」というボトルです。「あれ、何ですか?」と尋ねると……。

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「ブラックボウモアですよ」とのお返事。昨年のラバーズでもホワイトボウモアを見ましたし、まだまだあるところには残っているんですねえ。

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「ブラックボウモアも、最近はとんでもないですよねえ。出たときは50万円ぐらいだったのに」「いや、あれは出たときも50万円でとんでもなかったですよ」「あー、そっかー」みたいな話をしました。

ちなみに、リリースされたときの広告が手持ちの雑誌にあったので貼り付けておきます。

*1

この後、愛媛県の「独奏」さんのブースに寄ったのですが、ちょうど複数名のお客さんがいらっしゃったので、後で寄ろうと思い、そのままお隣の「KEN's BAR」さんへ。

【「KEN'sBAR」さん】

手前に置いてあるJAZZシリーズに見覚えがあって、「そういえば、前に武蔵屋さんから案内メールが来ていたよなあ」と眺めていると、眼鏡をかけた男性の方が「美味しいですよ」と話しかけてくださいました。

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どうしようか迷っていたのですが、ひとまず保留にさせていただき、エライジャクレイグのスモールバッチのバレルプルーフを飲み比べてみることにしました。

「柔らかい感じのバーボンが好きと言ったのに、エライジャのBP?」と呆れられるかもしれません。でも、この機会を逃すと飲めない気がしまして……。

ただ、写真がブレている点からもお分かりいただけるかもしれませんが、ちょっと酔いが回り始めているタイミングでした。

確かに美味しかったのですが、やっぱり、もうちょっと元気なときに飲みたいですね。ちょっと反省しています。

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その後で「Ken'sChoice -PIANO-」をいただいたのですが、これは飲んで大正解でした。本当に美味しかったですね。

家に帰ってから調べてみると、興味を惹かれるウイスキーでした。

ファーストエイジング:2006年~2013年 ケンタッキー
セカンドエイジング:2013年12月~2018年8月 秩父蒸溜所

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もっとも、会場では、そういうことを知らないまま「うまいですね、これ」「でしょー、僕も好きなんですよ」「飲んで良かったです」「他のも美味しいんですけどね」みたいな話をしていました。

ちなみに、この眼鏡をかけた男性は常連さんなのだそうで、お手伝いのために名古屋に来られたのだとか。「料理も美味しいので、東京に来られた際は是非来てくださいね」と仰っていただきました。とても話しやすくて、親切な方でした。ありがとうございました。

【最後に】

この後、ちょっと給水ついでに初心者向けブースに立ち寄ったり、相互フォローの方にお会いししたりしていたら、サントリーさんのセミナーが始まってしまいました。

ちなみに、左奥に映っている「ずんだ餅」は頂き物なのですが、ウイスキーと合いますね。美味しかったです。

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終わったあとに立ち寄れば良かったのですが、帰宅時間と体調の都合で結局「独奏」さんのブースはまわれませんでした。結局5つあるバーボンブースのうち1つだけ紹介ができないというのは、嫌な感じですよね。申し訳ないです。

「独奏」さんは愛媛県松山市のお店とのことで、せめてご紹介だけでもさせていただきます。

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そんなわけで、「あー、最初に行っておけばよかった」と後悔しています。後味の悪い終わり方で申し訳ないです。

「その3」は、「せんのんじ」さんのブースや、サントリーさんのセミナーについてなどになります。

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【追記】

「その3」まとめました。

amberlover.hatenablog.jp

*1:『The Whisky World vol.15』P87掲載 発行人:渡部里美 編集人:土屋守 発行:株式会社プラネットジアース