ラフロイグ ペドロヒメネスカスク トリプルマチュアード
- LAPHROAIG(ラフロイグ)
- 地域:アイラ
- PX CASK TRIPLE MATURED
- 最低熟成年数:明記無し(統一されていないが、6年~8年?)
- 容量:1000ml
- アルコール度数:48%
- 公式Web: https://www.laphroaig.com/product/px-cask/
感想
簡潔にまとめると「ちょっと甘い感じのラフロイグ」。
もう少し丁寧に書くと、最初はベリーとかブドウの甘酸っぱい香りが広がりますが、じわじわとピート、ヨード香が広がってきます。あとは、ナッツ、ヨード。木のえぐみも感じます。ただ、他のラフロイグ、例えばクォーターカスクや10年などと比べると甘みが厚いです。このあたりはPXの影響でしょうか。
余韻はけっこう長いです。口当たり同様に粘性のある甘さが残りますね。ただ、口の中は甘くて鼻孔はスモーキーで「下は大火事、上は洪水、なーんだ?」みたいな感じです。全体的には甘さが押し勝つ印象ですが、人によっては混乱するかもしれません。ただ、好きな方にはたまらないでしょうね。
その他いろいろ
「TRIPLE MATURED」と書いてあるとおり、3つの樽に移し替えて熟成させているウイスキーです。
- まず、バーボンを作ったあとの樽*1に原酒を入れて、5~7年間熟成させます。*2。
- 次に、クォーターカスク*3で7~9か月間熟成させます。
- 最後に、ペドロヒメネス(PX)という極甘口のシェリー酒を作ったあとの樽で1年間熟成させます。なお、PXについては、こちらで少し触れているので、合わせてご参照ください。
最低熟成年数については表記されていませんが、計算するとこんな感じでしょうか。
- 最短の最低熟成年数:5年+7か月+12か月=6年7か月≒6年
- 最長の最低熟成年数:7年+9か月+12か月=8年9か月≒8年
……合ってるかなあ?
スタンダードな10年と飲み比べると面白いと思います。 なお、注いだ直後に飲むとゴムっぽさも感じるので、時間をかけてゆっくり飲んだほうが良いと思います。
おわりに
「このブログの方向性」でも登場しました。PXの影響があって確かに甘いのですが、何というか、ちゃんとラフロイグです。「えー、これがラフロイグ?」とは思わないでしょう。器用に作られています。
公式サイトでは売り切れていますが、Webサイトを中心に在庫はあるようです。バーで飲んでいる方もちらほら見かけるので、興味を持たれた方は、是非お試しください。