ハバナクラブ セレクションドマエストロ
Havana Club
Selección de Maestros
アルコール度数: 45%
容量:50ml
地域:キューバ共和国
種別:ダークラム
【香り】
開栓直後はやや硬く、スパイシーな香りが目立つ。溶剤のような印象も受ける。
ゆったり待つことで、その後は蜂蜜やカラメル、バニラのような甘い香り、タバコの葉っぱを想起させる香り、古本のような香り、ナツメグやシナモンといったスパイスを感じさせる香りなど、豊かで多様な香りが開いてくる。
深く吸い込むと、ややアルコールの刺激を感じるものの、全体的には穏やかな印象を受けた。
【味わい】
アルコール度数が45%だが、まろやかな口当たり。
香りを嗅いだ際の甘い要素とともに、淡い酸味を感じる。スッとする要素はあまり感じられず、舌を包み込むような甘さが口内に広がる。
また、葉巻やオークのような少し乾いた要素が鼻孔に広がる。このせいか、バーボンと共通する部分もあると感じた。
余韻は、中程度か。柔らかい甘さと軽めのスパイス、桃の皮、木片の香りを感じつつ、程よい苦みと甘みが、ゆっくりと収束していく。
【もう少し詳しく】
「あれ、ラム?」とびっくりされそうですが、実は最近、ちょこちょことラムを楽しんでいます。
もともとラムには興味があって、今までも少しずつ色々なラムを飲んできました。ハバナクラブについては、随分と前の話ですが15年も飲みました。美味しかったです。
そんなわけで、最近はラム酒の小瓶を探しては、色々と試しています。
ラム酒はウイスキーとは、また違った面白さがあります。テイスティングコメントを書く際にも「あれー、何この感じ、面白い!」と新鮮な気持ちを味わえました。
自分の表現がラムについて適切なのかはわかりませんが、書いていて楽しかったです。
私はラムについては甘めのダークラムを好む傾向にあります。今回のセレクションドマエストロは、決して甘口ではなくてスパイシーでビターな要素を強く感じました。
後述しますが『ラム酒大全』では、こんなテイスティングデータでした。
この表がなかなか的確で参考になるので、『ラム酒大全』を紹介させていただきます。
【『ラム酒大全』について】
紹介に入る前に、少しだけ前置きを書きます。
これまでも、私はラム酒をときどき飲んできました。前回参加したラムの会は、メインがハバナクラブ15年だったにも関わらず、エルドラド15年の方に心惹かれていました。
ウイスキーであれば、ある程度は自分の好みを理解して把握しているものの、ラムについては、そもそも銘柄からわからない状態です。
そんなわけでラム酒の本を探していました。そのときに出会ったのが『ラム酒大全』でした。
この本は、ちゃんと歴史とか製造方法について書かれているし、何より説明文が平易で読みやすく書かれているので、初心者でも分かりやすく書かれています。
そのため、ラム初心者は、この本を読むことで理解が深まるでしょう。
ちなみに、豊富な写真も理解を助けてくれます。ここでは掲載しないので、是非、手に取ってご覧ください。
このほか、地域や宗主国についても触れられているほか、上述した通り銘柄ごとにテイスティングデータが書かれていて、これが参考になります。
欲を言えば、銘柄のラインナップ毎で比較できれば、なお良かったと思います。
例えば、ハバナクラブの15年とセレクションドマエストロを比較して、どのように違うのか分かれば購入のヒントになりますよね。
改訂されることがあれば、是非お願いしたいです。
【最後に】
最近、やたらと忙しい日々を過ごしています。ブログを書くのは楽しいのですが、ものを書くという行為は、それなりに気力と体力を使います。
そんなわけで、ずいぶんとブログを放置してしまいました。
こういうときは、何か新しいことをやって刺激を得るのが一番だと思い、今回のまとめとなりました。
暑くなったり雨が降ったり選挙があったり台風が発生したりと、何かと慌ただしい日々が続いていますが、なんとか頑張って毎日を楽しんでいこうと思っています。
そんなわけで、明日も仕事を頑張るぞ!と思いつつ、本日はこのあたりで失礼させていただきます。
ピートくんは足を投げ出して座っていることが多いです。もふもふの毛は見ていて癒されますが、暑くないのかな?とちょっと心配になることもあります。