グレンフィディック カスクコレクション 飲み比べ
これまでグレンフィディックのカスクコレクションに対する感想を書いてきました。
今回は「ギガがねぇ!時間もねぇ!リンクもいちいち踏みたくねぇ!」という方向けに、私なりの感想を短くまとめて書いておきます。
なお、リンクも貼っておくので、「個別に読んでもいいよ」という方は、ご参照いただければ幸いです。
【セレクトカスク】
王道。オーソドックス。シングルモルトの見本。そんな感じの実直なウイスキーです。
蜂蜜とかバニラとかオレンジ系のフルーティーさとか、正統派のシングルモルトウイスキーです。
深みがあるわけでも大きな変化があるわけでもありませんが、これを「マズくて飲めないよ」と言われると「お?ちょっと話し合おうか」みたいになるかもしれません。
ただ、セレクトカスクを買い求めて東奔西走する必要性があるかと言うと……うーん、フィディック12年で十分かなーと思いました。
【リザーブカスク】
15年と系統は似ていますが、リザーブカスクの方が甘さ控えめでスパイシーでした。
適度な酸味や渋みに加え、時間が経つとクローブのようなスパイシーさも感じらました。そのため、旧15年が甘ったるくて苦手と言う方は、試されてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、日数が経つと、どんどん風味が抜けていく印象を受けました。ですから、変化の幅という点では15年の方が楽しめると思います。
【ヴィンテージカスク】
これ好きでした。ソレラ方式に加えてピートが上手に機能しているとでもいうべきでしょうか。
「若さは俺が止めておく!お前たちは早く行け!」みたいな感じにピートが働きます。
その横を「すまねえ!後で必ず会おうぜ!」みたいに、麦、焼き立てのパン、ビスケット、蜂蜜、オレンジなど多彩な香りと味わいが感じられます。
そして、アフターテイストに再びピートが現れて、きれいにフェードアウトして大団円を迎える……。なんか、そんな感じにうまく仕上がっています。
ちょっと日にちを空けるとクリーミーさも感じられたので、ミニボトル以外で抱えたいところです。
……ただ、価格が高いんですよね。フルボトルで1万円オーバーです。ちょっとキツいかなあ。バーとかで試して、気に入ったら買う。そんなぐらいが良いと思います。
【最後に】
今回のカスクコレクションは、ヴィンテージカスクを筆頭に「やっぱりフィディックも時々は飲んでおかないと」と思わされました。
また、レギュラーラインナップのコストパフォーマンスの良さも実感できました。
私は酒量が多くないので、ミニボトルを見かけるとついつい買ってしまいます。
今回のようにアルコール度数が40%程度だと、風味の変化が早い気もするので、ミニボトルを試すのは良い方法だと思っています。
グランツさんはサイズ展開の幅も広くて、私のように酒量が少なめの者にはありがたいですね。今後とも、今の方針が続けば良いなあと思いつつ、本日はこのあたりで失礼させていただきます。
最近、キルシュさんは空中をヒラヒラさせるおもちゃにハマっています。ただ、なかなか取れないので、ふて腐れることもあります。