琥珀色の研究 -A Study in Amber-

( ・x・)<琥珀の沼で泳ぐ「ぱさぱさ」です。ご一緒にいかがですか?

グレンドロナック 12年 オリジナル(一部文章訂正)

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北海道も関西も、とんでもないことになっています。個人にできることは小さなことだと思いますが、それでもできることからやっていこうと思います。

既にご存知の方も多いとは思いますが、「Yahoo!ネット募金」では募金が開始されています。

平成30年北海道胆振東部地震 緊急災害支援募金(Yahoo!基金) - Yahoo!ネット募金

また、7月に広島、岡山などで発生した豪雨についても、募金は継続されています。風化させてはいけないと思っているので、こちらもリンクを貼らせていただきます。

平成30年7月豪雨緊急災害支援募金(Yahoo!基金) - Yahoo!ネット募金

【西日本豪雨災害】被災地支援 被災された方々と犬猫たちのために!(日本レスキュー協会) - Yahoo!ネット募金

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GLEN DRONACH ORIGINAL
ALLARDICE AGED 12 YEARS 
最低熟成年数:12年
容量:700ml
アルコール度数:43%
国:スコットランド
地域:東ハイランド

種別:シングルモルト

【香り】*1

煮つめたリンゴのように、やや酸味を感じる。また、カラメルのようなコクのある甘さ。焼いたバナナのような香りも拾えた。また、スパイシーさも拾え、クローブのような香りも感じた。

公式テイスティングでは、「クリーミー」という表現があるが、飲む前にはわからなかった。ただ、後述の通り口に含んだ際に感じることができた。

【味わい】

口に含むとドライに感じた。オークやココナッツといった要素も強く感じた。18年のようなどっしりとしたシェリーを予想していると、ちょっとびっくりするだろう。

ただ、飲み込むと強い甘みが急激に押し寄せた。最初はベリー系の少し酸味のある甘さだが、徐々にクリーミーになり甘みも強くなった。

余韻は中程度か少し長め。木の香りや煙のようなスモーキーさも感じる。ナッティで、しっかりとした甘みも感じる。そのなかに、やや尖った苦さも感じられた。この苦さは、人によっては不快に感じる人もいるかもしれない。

【もう少し詳しく】

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先日、妻のご両親がいらっしゃって雑談に花を咲かせていた際に、「そういえば、山崎12年が買えないんだけど、何か良いウイスキーある?」と尋ねられました。

なかなか難しい質問です。

思わず「うーん」と唸ってしまいました。山崎12年は山崎12年でしか味わえない美味しさがあるわけで、安易に「じゃあ、これ」と言えないんですよね。

蒸溜所に行ったら色々と飲める可能性はありますが、そういう話ではなさそうです。

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こういうときは、こちらの意見を押し付けずに、しっかりヒアリングをするに限ります。こちらが勝手に先走ってしまうと、「顧客が本当に必要だったもの」案件になってしまいます。

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University of London Computer Center Newsletter, No.53, March 1973 | Tree Swing Cartoon Parodies | Know Your Meme

お話を伺ううちに、条件が分かってきました。少しぼんやりしていますが、こんな感じのようです。

安定して手に入れられるオフィシャルに絞って色々と考えた末に、ドロナック12年かなあと思いました。これなら通販で買っても、6000円以内に収まります。
ちなみに、ベンリアック12年のぴかぴかラベルが売っていた頃なら、そっちを推したかもしれません。

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グレンドロナックの歴史とか場所については、先日の18年の紹介記事で色々と書いたので割愛しますが、グレンドロナックの動画を見つけたので紹介しておきます。

たぶんオフィシャルだと思うのですが……不都合が生じれば、すぐに消去します。

vimeo.com

amberlover.hatenablog.jp

さて、今回の12年を18年と比較すると、年数が違うのは当然として、やっぱり樽の違いでしょうか。ドロナック18年はオロロソ樽100%であるのに対して、今回の12年はオロロソ樽とペドロヒメネス樽を使用しています。

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「オロロソ(Oloroso)」という名前の由来は、匂いを表すスペイン語「オロール(Olor)」とのことで、確かに良い香りです。

www.asahi.com

で、このオロロソ樽に加えて極甘口のペドロヒメネス(PX)の樽を使っています。

シェリー酒がお好きな方から聞いた話ですが、シェリー酒の販売が低調であることから、ドロナックのオロロソ樽はストックが減少しているとのことです。その代わりに、PX樽を使っているのだとか。

信じるかどうかは読まれた方次第ですが、私自身は、あながち嘘でも無さそうだとは思っています。

さて、ここまで書いて思い出したことがあります。これです。

whiskyport.jp

インドの「アムルット ナーランジ」です。ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、「世界で初めてのオレンジで香り付けをしたウイスキー」なんですよ。

EUの規定だと、ウイスキーに何か加えた場合、それはウイスキーじゃなくなっちゃうんですよね。でも、何か香りはつけたかったわけです。

で、研究を重ねた結果として「樽に風味をつけちゃえばいいじゃん!」となったわけです。こんな感じです。

  1. スペイン産のオロロソシェリーにオレンジピールを入れ3年間熟成させる。
  2. オレンジの風味がついた樽にシングルモルトウイスキーを詰める。
  3. そのまま、更に3年間熟成させる。

飲んだ方の感想を読むと「めっちゃオレンジ」とか「これウイスキー?リキュールじゃない?」など様々な意見が飛び交っています。

私もボトルを買おうか迷っていたのですが、迷っている間に売り切れていました。どこかで出会えたらいいなあと思いながら、今日はこの辺で失礼します。

……と書き終えたところで気づきました。

なんと、終売だった「グレンドロナック15年 リバイバル」が再販されているようです!これは嬉しい……。

maltandoak.com

リンク張った時に噴き出したのですが、「It's baaaaaack!!!」ってめちゃくちゃテンション高いです。でも気持ちはわかる!わかるぞ!

おまけに、このライターさんが煽る煽る。

During this period of absence, surviving bottles of Revival that were still in circulation quickly became a commodity and so sought after that people were willing to pay up to £300 for a bottle. Ridiculous?

いやー、このテンションいいですね。私も是非買いたいです。そう思いながら、今度こそ失礼します!

It's baaaaaack!!! :-)) 

*1:なんか変な文章になっていたので訂正しました。すみません