琥珀色の研究 -A Study in Amber-

( ・x・)<琥珀の沼で泳ぐ「ぱさぱさ」です。ご一緒にいかがですか?

ビーフィーター クラウンジュエル(2000年代購入)

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Beefeater
Crown Jewel(2000年代購入)
アルコール度数: 50%
容量: 1000ml

【感想】

レギュラーのビーフィーターと比べて柑橘系の香りは強くない。とてもバランス良く、シンプルなカクテルで飲みたい。ストレートで飲むと、度数も高いので好みが分かれるだろう。
ボンベイ・サファイアが好きな人には、やや単調に感じるのではないだろうか。

【もう少し詳しく】

ときどき「今日はジンが飲みたい!」という気分になります。そんなわけで、今日はジントニックをパパっと作りました。バーボンはお預けです。

ボトルの色は写真だと黒っぽく見えますが、実物は濃い紫色です。

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クラウンジュエルには、ジュニパーベリーやオレンジピールなど天然ボタニカル(草根木皮)素材9種に加え、グレープフルーツも使用されているようです。

ちなみに、ボトルの色が白くなっているのは冷凍庫で保管しているからです。ジンを冷凍庫で冷やすと、とろっとして美味しいというのは広く知られていますね。

f:id:pasapasadayo:20180316231037j:plainクラウンジュエルは「ビーフィーター」の象徴であるロンドン塔に保管されているイギリス王室の宝物に由来しているそうです。描かれている鳥は「RAVEN」。ワタリガラスですね。調べてみると、アーサー王伝説とかグリニッジ天文台の移設とかエピソードには事欠きません。

日本だと、夏目漱石の『倫敦塔』でカラスのエピソードに触れています。

夏目漱石 倫敦塔

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私がびっくりしたのは現在もワタリガラスが飼われているらしいということ。

しかも、カラスの世話は「Raven Master」と呼ばれる専任職が担当しているという話です。「職業:レイヴンマスター」なんて、何だかちょっと疼きますね!

Two ravens and the Tower of London.JPG
By Norppa - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link

惜しむらくは、クラウンジュエルは限定品ということです。私が購入したのは2000年代。その後、リクエストに応えて2016年に限定発売されました。

www.suntory.co.jp

 まだまだバーでは見かけることもあるようです。見かけられた方は、ジントニックあたりで試されてはいかがでしょうか。