バーバリー1968 グレンドロナック18年アラダイス 比較
前回、バーバリー1968を飲んでいてドロナックと飲み比べたくなったので、実際に遊んでみました。
「比較」と題していますが、実はグレンドロナック18年アラダイスを宣伝したいのです。NHKの「昆虫すごいぜ!」のノリで「アラダイスうまいぜ!」と言いたいのです。BGMはクリスタルキングの大都会です。
バーバリー1968も美味しいんですよ。でも、ドロナック18年に焦点を当てたのは、いちおう理由があります。そのあたりは後述するとして、とりあえず始めます。
【比較】
まずは外観を比べましょう。左がグレンドロナック18年で右がバーバリー1968です。液色は両方とも濃いのですが、特にバーバリーの方が濃いです。
味わいについては、詳細は過去に書いていました。良ければご参照ください。
amberlover.hatenablog.jp amberlover.hatenablog.jp
ざっくり書くと、グレンドロナック18年はドライフルーツのように「甘みも強いけれど酸味も感じる」、対してバーバリー1968は「甘みも強いけれど苦みも感じる。ややビター」という具合です。
【バーバリー1968の魅力】
グレンドロナックのことばかり書くのはフェアじゃないですね。それに、バーバリーがイマイチのように思われてしまうかもしれませんが、決してそんなことはありません。バーバリー1968にも魅力はたくさんあります。
例えば、シェリー樽の影響を強く受けた濃厚さのなかに、ハーバルな要素を感じたり、苦みを感じたりします。こうした味わいは、ウイスキーだからこそ楽しめると思っています。
また、前回も書いたとおり、バーバリー1968の蒸溜所は不明です。情報はほとんど無いし、こうしたミステリアスな部分に思いを馳せるのも面白いですよね。
こういうのは考えているときが面白いので、べつに答えがハズレても良いんです。
あと、まだ試していませんが、ソーダ割も面白いんじゃないか?と考えています。このように、バーバリー1968は十分に魅力的なウイスキーです。
では、なぜバーバリー1968を手放しで褒めないのかというと、古酒であることに加えて非常に高価になってしまっているからです。
【グレンドロナック18年の魅力】
バーバリー1968は、今や4万円とか5万円ぐらいにまで跳ね上がっています。おまけに付属の木箱は立派ですが、倒して保管しやすい形状です。そのため、保管状態に不安が残ります。
そのリスクを冒してまで買うのであれば、他に選択肢があるのではないか?と思うわけです。そして、その選択肢の一つとして「グレンドロナック18年アラダイス」を挙げたいわけです。
グレンドロナック18年は、とても美味しいです。シェリー爆弾と呼ばれる理由が、よくわかります。
もちろん安くはありません。私が購入したのは数年前ですが、そのときも1万円オーバーでした。
そこから増税とかなんやかんやで値上がりが続いています。それでも、高騰するウイスキー市場のなかで非常に満足感が得られる一本だと思うのです
グレンドロナック18年は終売の噂も流れたし、販売店もWhisk-eさんからアサヒさんに変わりました。「大丈夫か……?」と不安になったこともありますが、今でも地方都市の酒屋さんでも売っています。ありがてえ、ありがてえ……。
ちなみに昔はオールドボトルも見かけましたが、最近はすっかり見かけなくなりましたね。
販売店が2018年5月からアサヒさんに変わってからは、グレンドロナックは21年と15年を飲みました。21年は18年とはベクトルが異なり、シナモンのようなスパイシーさが感じられます。人によっては「ドライ」とか「辛口」と表現されるかもしれませんね。
15年も同様に、18年とは異なります。休売前とは樽構成が異なるので、以前の15年をイメージすると「あれれ?」とびっくりするでしょう。
レギュラーラインナップのなかでは、私は18年を推します。
ちなみに、グレンドロナック蒸溜所は、1996年から2002年の間は休止していました。そのため、最低熟成年数以上の原酒が使われていることになります。
このあたりのことは、少しですがWHISKY Magazineさんに書かれていたので、リンクを貼っておきます。
18年も機会を見つけて飲まなきゃいけませんね。そんなことを思いつつ、本日はこのあたりで失礼します。
新しく保護猫さんを家族に迎えました。「ノチーノ」さんです。ブログを書いて遊べる時間が減りますが、のんびりやっていきます。